October 20, 2019
ハノイに移動してからはや6ヶ月が経とうとしている。
なんて早かったのだ。
まだまだ半年も経ったなんて信じられないし、フレッシュな気持ちでいるつもりだが、半年前に比べて街で見聞きするものに対しての感度が確実に落ちてきているような気がするので、これを期にずっとまとめようとしていた「インスタントライフ」なる自分がこの街に対して感じている、あるいは観察、考察している内容を書いてみよう。
まず、インスタントライフとは何か。
それはいろいろなことが即興的で回転が早い。
良く言えばダイナミックで流動的、悪く言えばその場しのぎの連続、といったところか。
これは...
September 22, 2019
ベトナムにいると、よく日本人が
「昔の日本を見ているようだ」
「大きな成長が期待できる」
「可能性を感じる」
と言っているのを耳にする。
こっちに来る前に新聞でそのような記事が書かれているのを読んだときはそこにデータ的な裏付けがあって論理的に説明されているので、そうなんだろうなと思っていた。
だが、現地に住んでいる或いは仕事をしている日本人の口からその言葉を聞くと、果たして一体どこに、具体的な何をみてそう考えているのか聞いてみたくなる。
特に自分は4,50年前の日本の姿を知っているわけではないし、自分の小さかった頃から今に至るまでに都市や生活がド...
August 25, 2019
先日ハノイのオペラハウスに初めて訪れ、クラシックのコンサートを聴いてきた。
「パリのガルニエにそっくりで、東洋のパリ・ハノイの象徴」と物の本には書かれている。
Trang Tien通りの突き当り、アイストップであり、複数の道路の交差点に位置しているので観光客を含め常時人が集まっている印象がある。これまでは前を自転車で通り過ぎていただけだったが、いつでも大階段に人がたむろしていた。日中は暑いので長居をするわけではないのだろうが、日が暮れた後はいい風が吹いていたりすると、階段に座ってチルっているひとがたくさんいる。この使われ方はとても豊かだ...
August 11, 2019
Hanoiから60kmほど真西に行ったところにあるBa Vi Mountainに行ってきた。
ハノイは坂もなくとてもフラットな街で、空気も汚れているので普段は山とか起伏のある地形の存在をすっかり忘れてしまうが、ここは標高1,200mくらいあって、ちゃんとした山だった。
山頂にはホーチミンを祀った寺があり、行った日にはベトナム戦争で戦没した戦士たちを弔う儀式が行われていた。
東南アジアの寺にいくと有り難みを全然感じない電飾でギラギラしているものをよく見るが、ここもしかりだった。
考えてみれば日光東照宮だってギラギラ系だからその系譜というか同じ...
May 19, 2019
ベトナムはブラジルに次ぐコーヒー生産量世界第二位の国だそうだ。https://www.agf.co.jp/enjoy/cyclopedia/zatugaku/circumstances.html
このグラフを見てみると、日本で有名なコロンビアやエチオピア、グアテマラを全部足しても追いつかないくらいの生産量だ。何かの記事で読んだときは、ベトナム産のコーヒーは割安でインスタントコーヒーなどに使われている、とのことだった気がする。
最近流行りのスターバックスリザーブでもベトナム産のコーヒーは置いていなかった(期間が終了していただけらしいが、数...
May 15, 2019
モダニズムの建築家のドローイングのような、純粋なコンクリート躯体が 突如街なかに現れる。
日本では工事の仮囲いや足場などで周囲が覆われていて建物本体、特に躯体の部分がこのような景色として待ちゆく人が見ることは殆ど無いだろう。
だからこそオノマトペ工事垂幕を企画するに至ったのだが。
一方こちらのように工事現場がスケスケで工事の進捗が毎日分かり、植物や動物が成長するように時間をかけて建物が完成していくプロセスを見ることができるのは、その建物に対する愛着や理解という観点からは非常に効果的だろう。誰もそんなことは意図していないにせよ。
インスタント...
May 2, 2019
ホテルメトロポールの向かいに建つ迎賓館。
プロポーション、シンメトリー、各種装飾、アプローチ、どれをとっても非常に優雅で美しい建築だった。
中央のマンサード屋根によって厳格すぎる立面を和らげているのかもしれない。この屋根裏は南北方向を向いており、正面のファサードには窓が現れないのも優雅さの一つかもしれない。
正面ポーチの造形は様式建築からアール・ヌーヴォーへと移り変わっていく時期に建てられたことを示しているそうだが、確かにパリのメトロの入り口のような鉄とガラスのデザインは目を引くし、この建築を特徴づけている。
本を読むまで気づかなかったが、...
May 1, 2019
2018年のArchdaily Building of the year "Hospitality Architecture"に選ばれたKOI CAFE。
その名の通り鯉がたくさんいるカフェだ。
Archdailyの写真を見たときは、おいガラスかなり曇ってるなという印象だったが実際に行ってみてもかなり曇っていた。
だが、そんなことはどうでも良くて、この建築のすごいところは室内と屋外の概念を吹っ飛ばしてくれるところだ。
道路側のファサード(そこしかファサードはない)は半割の瓦のようなタイルが積層しており、そこにモザイクのようにKOIと電飾で記...
May 1, 2019
日本にはまだ馴染みの薄いラウンドアバウト。
信号をなくして多方向からの交差点を成立させるもので、容易にイメージできるものとしてはパリの凱旋門があるだろう。ミッション・インポッシブルの新しい映画でも使われていたと思う。
ハノイの旧市街の北側にこの給水塔はある。
丸い平面故か、ちょうどラウンドアバウトの中心地になっている。
とはいえ、ここでは交通ルールなどあってないようなものなので信号があろうがなかろうが、ラウンドアバウトであろうがそうでなかろうがあまり関係が無い。そのおかげかラウンドアバウトの真ん中でとまって写真をとっていても誰の迷惑にもなら...
April 29, 2019
ハノイ大聖堂の裏手、といっても今日のように大聖堂が閉まっているときは大分遠回りしないと入り口にたどり着かないところに礼拝堂の入口がある。
自転車に乗って特にこれといった目的地も持たずにマグロのようにただただひたすら前に進み続けていたのだが、ホアンキエム湖の亀の塔が目に入ったときに、湖に浮かぶような佇まいに目を奪われて自転車をとめて歩き始めた。実は亀の塔を見つける直前に右手に大聖堂がちらっと目に入っていた。
熱に浮かされたように一人自転車にまたがっていた自分にとっては、木陰と黄色の建物のリズムがいかにも南国という感じがするものの周囲の喧騒...
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