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映画を見て学んだ10代、実体験をしてから映画を見直す30代

今までたくさんの映画を見てきた。

中学生の頃から映画帳をつけているので見てきたすべての映画を振り返ることができる。

その中でも印象的なのがセブンだろう。

確か中学1年生くらいのときにみてあまりの衝撃に、通常ならプロットを上段、感想を下段に書く二行分のスペースに「衝撃作」とだけ書いた。


あれから20年くらいたってセブンを見返した。

確かに今でもあのときの衝撃の余波が感じられたが、その映画体験自体が面白いと思ってこの文章を書くことにした。



表題にもある通り、小さい頃から映画を見て育ってきた。

映画だけから人生のいろはを学んだわけでは決してないのだが、まだ若くして割と色々なことを知っていたり分かったつもりになっていられたのは映画を通した疑似体験からであることは確かだ。

最近、自分の人生がようやく映画に追いついてきて(ちょっと遅めだが)、そこから映画を見ることでたくさんの自己投影や共感の嵐が巻き起こっている。


残念ながらアクション映画には一生追いつくことはないかもしれないが、(とはいえムエタイを始めた身からすると肉弾戦のシーンは非常に勉強になっているし、知れば知るほど戦うことが恐ろしくなる)ヒューマンドラマや恋愛映画にはハッとさせられることが多々ある。


結婚式前後に一人で結婚式関連の映画を見ていた。

友人がいないので結婚式が不安になるという内容の二作は映画自体がめちゃくちゃおもしろいのもあるが、自分の人生とも重なって見えたが、自分はちょっと違う考え方だし生きている社会が幸運なことに異なるな、なんていう感想を持ちながら見ていた。

Wedding ringer でKevin Hartにハマって見たFatherfoodはまだ子供もいないが、もうすぐこういう経験をすることになるのかと教科書を見るような気分で見ていたのを思い出す。もちろんシングルファーザーという意味ではなく、父親業として。


あとは、仕事のこととか人生の考え方ということに関してはあらゆる映画が自分のために作られていると考えられるときもある。例えばマトリックスのような映画にしても、何も知らずに日々を生きている人間に対して運命との戦いを志すというような構造も人生そのものだし、自分はどちらの道を進むのかということが現在進行系で問われており、もうそろそろ答えを出さなければならないのだろうという気持ちが加速されているのだろう。




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