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Unconditional love

人生のこの無感動はなんだろう。

僕は自分自身に起きることに対して、とても無感動である。

それは客観者の運命であることは自明であるが。

一方で、フィクションのための感受性は豊かというか敏感であると思う。

自分ではない誰かに成り代わって感動をするのだ。

そんなことをしている僕の存在理由は、どこにもなさそうである。

それは誰かのためにやっているわけでもないし、誰かのためになっているわけでもない。

それは自分の頭のなかだけで完結していることを思えば当然だろう。

だがしかし、こんなに美しい行為は無いのではないかと思う。

これこそが世界に対してのunconditional loveであり、そんな姿勢でこの世界と対峙していることを僕は誇りに思う。

なんのため、誰のための世界ではないのだから。

ところで、僕は客観者といいながら、焦点距離が非常に近い、というか普通であることに気付いてしまった。

距離も時間も含めた焦点距離のことだが、ここらへんがなんとも凡庸な人間だな、と思う。

ただ、客観している時にも常に対象との間に自分が存在していて、みる見られるの関係を意識していることは確かである。

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