句読点のない言葉たちの宙吊り感
今日は楽しかったね
あんなにおもしろい美術館だとはおもわなかったよ
また二人で一緒にいきたいね
今日は楽しかったね。
あんなにおもしろい美術館だとはおもわなかったよ。
また二人で一緒にいきたいね。
行間を漂う泡みたいな倦怠感が前者にはある一方、後者は歯切れが良すぎるとも言える排他的な印象ですね。
今日は楽しかったね
あんなにおもしろい美術館だとはおもわなかったよ。
また二人で一緒にいきたいね、
読点で文章を終わらせると未決定な未来に対する期待感がありますね。
みな、結構無意識にこのような使い分けを行っているのではないのかな、と思うわけだけど、
宙吊りにされた言葉たちは少し可愛そうな気もします。
そういう感情も少し可愛そうな気がします。
そんな感情を空気中にばらまかれつづける世界も可愛そうな気がします。