飛行機が川に不時着する夢を見た
仲間と一緒にすることがあったので公園に移動した。
そこはアメリカのどこかの街だった。映画で見た90年代のニューヨークのような感じだったかもしれない。友人から海外で危ない事件があって自分が巻き込まれていないかと心配するような趣旨のメッセージが届いていた履歴を携帯で確認していた。携帯の画面を見た時は電波が入らないところだったのでメッセージの詳細は見ていなかった。
公園から仲間がいる場所へと戻る前にひとつやっておかなければならないことを思い出し、そのまま飛行場へと移動した。
行先もよくわからなかったが、飛行機にのって移動すればほぼミッション完了、というような感じだったから仲間に挨拶もせず軽い気持ちでそうしたのだったと思う。
飛行機が急降下していた。
離陸して間もなかったので上昇していくはずなのに降下をしているわけだから乗客の大半は異常に気がついていた。
下の街の景色がかなり鮮明になった頃に機内アナウンスで、使っていはいけない危険な薬品を使っていたため航行中の全ての飛行機に緊急着地命令が下っていたのだった。
どこの国の飛行機も例外なくだ。
目の前にはジャングルとその中を走る太い川があった。
飛行機はどうやらこの川に着陸しようとしているようだった。
かなり降下して水面まで近づいてくると他の国の飛行機が既に水没しているのが見える。
それから僕達の飛行機は低空飛行を続けながらもいつ着水するのかわからずにいて乗客はパニックになり始めていた。
ただ、そんな時に前方に見えてきたのは川がL字クランクしている姿だった。
既にそのクランクに突っ込んでいる飛行機があった。
一同は胸をなでおろした。
クランク後に川幅は広まったが右に左に不時着機が散らばっていた。
そろそろ着水するのかと思っていると何やら川の水が少なくなってきた。石ころもある。
こうなったら絶体絶命だと思っているとオスプレイのような垂直着陸をして水没も免れた。
ブラボー機長、というところだ。
その後乗客は皆無事に飛行機から降りて街の高校のような場所に歩いていった。
考えてみれば決められた道を歩むように確かな足取りだったからおかしなものだ。
そこは和歌山県だかドイツだかの高校だった。
窓際にいた生徒にここはどこですかと聞いたら自分がいる場所がわからないの?山並みを指差して、和歌山に決まってるじゃんと言っていた。
数日その学校で過ごすと医者の検診があってドイツ人かオーストリア人の女医が出てきた。
健康診断の結果は良好だったので機体に戻って忘れていた荷物を取りに行こうとしたのだった。