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こんな夢を見た

Lyは四人兄弟で、お姉さん、Ly、妹、そしてかなり年の離れた弟という構成である。

両親は離婚しているが、かなりのお金持ちで皆パリに住んでいる。

ある日、父が財産分与の協定だか何かのために久しぶりに彼らの家にやってくる。

彼は過去の仕事の影響ですっかりボケてしまっていて、娘たちには全く興味がなく、まだ幼い、といっても10歳くらいの息子を溺愛している。

この息子に会うのも数年ぶりなのだが、彼がまだ幼かったころのイメージが強く、喜ばせるために大量の犬の人形と本物の犬を連れてやってきた。


玄関扉をベルも鳴らさず入ってきた。

扉の直前で待っていたLyのことは目にも入らないようで無視して一直線に息子に向かっていく。

しかし、息子はこの頭がすっかりボケてしまった父のことを哀れに思っているばかりでなく、自分が彼をうまくもてなしてやらなければならないことに嫌気すら抱いている。

そんな内心を読み取ってしまった自分は彼の悲しさを更に自分の中で振幅させていた。



父は特定の時代のものと思想がダメで、でもそれは息子が唯一好きなジャンルであるので、彼らの会話は全く噛み合わないどころかすぐに戦争状態になってしまうのでそこを自分がうまく取り持ってあげる。息子の好きなジャンルの音楽のLPディスクをかけると、LPディスク自体が気に入らないという話になってしまったりする。

父はかなりの近眼でメガネを掛けないとほとんど何も見えない。

話をそらしたり、メガネを掛けさせなかったり色々と細工をして二人でLPディスクのジャケットを見ている。

彼に「愛と哀しみのボレロ」のジャケットを手渡して話をしていた。

この彼はアラン・ドロンのような出で立ちで非常にイケメンだった。

そして、彼の頭がボケてしまったのは過去にウルトラマンとして働いていたことが原因であった。


Lyの姉は美人でセクシーで、最初から自分に好意を寄せてきた。Lyの良いところを全部集めてそしてちょっとだけチェーンナップした感じ。

腕の筋肉の調子がおかしいのでテーピングを手伝ってほしいと言われてキッチンのほうについていくと狭い個室(パントリー)で密着しそうになったのでそれを逃れるために部屋の外に出たら服を脱いでこちらを見ている。いつの間にか現れた母に症状をもっともな調子で説明している。母は彼女の話を鵜呑みにして心配そうな顔を作っている。

彼女の乳は最高級のバランスと美しさで凛として佇んでいた。

しばし、そのおかしな状況を多少のやましさを抱えつつも鼻の下を伸ばして眺めていたのだが、これまたどこからともなく現れた、というよりもおそらくずっと尾行していた妹にしっかりと目撃されていた。

この妹は非常に田舎臭い、少々ふっくりした不器量で愛想のない娘だった。


その後、京都の観光をしている。

いつの間にか自分が命を狙われる存在になっている。

Lyに言い寄ろうとしてくる醜男を思い切り叩きのめすが倒れない。なぜならこの男は非正規のウルトラマンスーツを着ており、ほぼ不死身だから。

Lyの父が現役だったころから密かにウルトラマンスーツは闇市場で取引されたりバッタもんが作られて、それからそれなりに企業が研究を重ねて偽ウルトラマンスーツを作ってきていた。


2つのギャングが抗争を始めている。

一つはこの家族に関係するもので、息子の友だちが戦いに参加している。

ビデオの映像を見ると非常に変な戦い方なのだが、その理由は偽のウルトラマンスーツを着ているからだった。

Lyはそこら中で諍いの種を作っている。

彼女は人の心が読めて、さらにそれを操れるのだ。

例えばカフェで彼女の近くで二人が机を挟んで座っているとすると、たちまち彼らは大喧嘩を始めてしまう。なぜなら彼女が二人の心を読んで操作して、喧嘩をするように仕向けているから。その喧嘩の理由というか目的は結果的にこのギャングの抗争へと導かれている。


家族が集まっての食事の時、Lyは落ち着きが無く、鼻をほじっている。時たま立ち上がっては変顔を弟あるいは自分に向けて見せつけてくる。しかも自分の彼女であることは忘れてしまったかのように自分を何者でもないように扱っている不思議な女の子だった。要するに、自分が好きでない彼女の性格や特徴だけが集まって、強調されている。



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