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こんな夢を見た

いとうせいこうが他人の夢の話はちっとも面白くない、と言っていた。

が、構わず夢日記を続けよう。


東京で就職が決まり、入社式の二日前の週末、つまり土曜日に一人で電車に乗っている。

何故か乗り換えは以前夢に出てきた30年前くらいに描かれた近未来的なモノレールだかゆりかもめみたいな改札なのだが、やけに乗り換えのために歩かされる。

Bar Ber Tribe(稲毛に住んでいたときの十年来の行きつけの床屋)が銀座か新橋らへんにあって、以前はそこに通っていたのだがいつも降りる地下的の駅からはかなり歩かなければならないので、今回は違う路線を使って違う駅で降りてみることにした。

いつもよりは多少早くつくことができたし、新しい道(神楽坂のあたりのイメージか)を歩いていたので結構楽しめた。とはいえ、絶対に地下鉄の駅2つ分くらい近い最寄りの駅があるはずだと思った。

床屋についてみると先客が3,4人いて当然切る人は一人しかいないわけだから、挨拶もせずにすぐに諦めて別の場所に向かって歩き始めた。


都心の境界にあったのか、少し歩くともう木場あたりのような雰囲気になって、右側を走る車道は6車線くらいで、トラックが時々走っていた。

そういえば、乗り換えの時を別として、床屋への道も、床屋の周辺もそしてこの木場の周辺もまったく人がいない。

歩を進めるとすぐに左側に大きな公園が見えてきた。自転車を漕ぐか、歩く歩道にのっているかのようにほぼ自動的に前進しているが、公園を見ると小さな砂場で二人の幼児がお母さんと一緒に遊んでいる。

このお母さんというのが爆乳で、下着かビキニかからいまにもこぼれだしそうな乳を惜しげもなく晒しながら子供と遊んでいる。というよりは、子供と遊ぶふりをしながら乳を道ゆく人に見せつけているようだ。といっても道ゆくひとは自分以外にいないのだが。

このお母さんはTバックを履いていて、子供のおもちゃを取ろうとしたりかがむたびにホットパンツ(ほぼなんの意味もなしていないほど短くて大きな穴が空いている)からそのTバックとその中の中身が見え隠れ、というか見え見えしている。

おそらくこの描写は彼女の脇を通っている際にじっと眺めていた1秒か3秒くらいのうちに起こったことなのだが、最後に彼女の顔を見たときに一気に興味が失せた。彼女はとんでもなくブサイクだったのだ。


このお母さんのことをしばし考えながらぼーっと歩いていたら4,5人の爆乳女性たちが歩道で何やらエアロビのような格好をしてもぞもぞと動いている。

何が起こっているのかちっともわからないと思いながら彼女らを傍目に見ながらそれでも前進していると、道端に乞食が何人かいて、気持ちよさそうな顔をしている。彼らはさっきの爆乳女性たちの仲間とコトをしているのだ。まったく、白昼から路上で何をやっているんだと憤りながらかれらをやり過ごし、それでもちょっと好奇心は抑えられず彼らを左目の端っこで見ていると、なんと公園の大きな木が作る影の下では何十人者爆乳女性たちがあんなことやこんなことをやっているのだった。

さきほどのエアロビ女性たちから公園のなかの女性たちも含め、彼女たちは総じてブサイクだった。ブサイクを通り越して、吐き気を催す程度のブサイクさだった。


公園を通りすぎると大きな交差点にさしかかり(水道橋のイメージか)、正面の建物が目的地だったことを知る。

どこからともなくマイクロバスから教師が降りてきて自分を学校の見学ツアーに連れて行ってくれる。

そう、この高校に後日入学することになっていたのだ。

外から見ても全く学校のような雰囲気がせず、建物や運動場はてんでバラバラなところに散らばっていて、統一性というものがまったくない。

バスの車窓から見える高校の中にいる生徒たちはみなスポーツをしているのだが、剣道部らしき集団は壊れかけの巨大なクッションの上で稽古をしていた。なにもかもちぐはぐなのだ。


翌日、入学式に参加したあと、お祭り騒ぎになって生徒たちは気狂いのように騒ぎ回っている。2人の西洋人の生徒たちは本気で殴り合いの喧嘩をして警察を呼ぶか呼ばないか、と騒いでいた。



数年後、その学校で自分は王者として君臨していた。

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