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とりあえずアウトプットしてみよう

普段は小説を読んでいるが、時々ビジネス書や自己啓発本的なものも読む。

今読んでいる本はアウトプットすると人生が好転するという内容のもので、とりあえずアウトプットせよとのことなのでだまされたつもりでブログを書いてみることにした。

この本によるとインプットとアウトプットの比率は3:7が望ましいという。実際のところ多くの人はその反対でインプットが7に対してアウトプットが3という。自分はそれにも満たないのではないか、という懸念があった。

また、映画評論家や文学批評をしたいわけではないが、日々触れている文化は右から左に流れていてしまっていることを意識し始めた。そうなってくると自分のしていることは文化の消費にほかならず、褒められたものではないのではないか。自分の小さな本棚に入っている小説の内容すら思い出せないのは問題ではないか。とはいえ、曖昧な記憶のなかで溺れている感覚が好きなのでなんでもかんでもきちっと整理して記憶する必要もないのではないか、とかうんうん考えていたがとりあえずアウトプットすることを試してみることにした。

さて、アウトプットの内容だがせっかくなので建築のことにしてみたい。

自分は毎朝日経新聞を読み、Archdailyの掲載作品を見ることを日課にしている。

とはいえ寝坊したり、どうしても朝の時間が作れないときなどは休日にまとめて見たりしている。

今週は忙しかったり身体を壊したりでArchdailyに関しては一週間分ためてしまっていた。

そういえば、数年前にあまりインプットが上手ではないと考えていた自分が、せめてArchdailyを毎日見ていれば多少は建築業界の動向やデザインの良し悪しについて学ぶことが出来るのではないかと考えて始めたのだった。

白い四角い箱を作れと言われて100人の人が同じ様に作ってもセンスのある人は絶対にセンスよく白い箱をつくることが出来る。あるいは、コルビジェの母の家の模型を1/100スケールで作れと言われても然り。同じもののようにみえるなかに何か特別な「センスが良いと思わせる」ポイントがあるはずなのである。

これを究明したい、とふわふわと思いながらArchdailyを眺めている。

今日取り上げるのはこのプロジェクト

https://www.archdaily.com/908044/chelsea-apartment-bond?ad_medium=gallery

インテリアは難しく、うまく設計ができない。

それはそこに現れてくるマテリアルやカラーの多様性をまとめきれない、というか把握することすら出来ていないからだと思う。

一方でこのプロジェクトではステンレスのペラっとしていながら質量感のあるマントルピースがあり、それらを囲むようにストレチア、濃いグリーンブルーのソファとオットマン、そしてマットな質感のオレンジピンク色の床置照明、それらを統合する白塗りの壁は一面がレンガの凹凸を表現していて窓側の一面はツルっとした表面でリズムというか 強弱がついている。窓際のダイニングセットと灰色のソファは比較的陳腐な印象を受けるがこれを自分だったらどのようなものを選ぶかと考えると悩んでしまう。少なくともソファの前にある可動式のローテーブルは置かないだろう。ビーズソファのようなものをラグの上に置いてごまかしてしまうかもしれない。

アウトプットとはこんな感じかしら。

短い時間で沢山アウトプットすることが重要らしいので、あまりクオリティにはこだわらずこんな感じで続けてみよう。

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