インスタントな暮らし
水曜日の夜にハノイに到着した。
観光ビザが切れるまでとりあえず3ヶ月、その後は労働ビザに切り替えて何年かわからないけどこの街で暮らしていく。
ノイバイ空港に到着し、外に出るとものすごい蒸し暑さで、この時はじめてハノイに住むということを実感した。
最初の3泊はハノイ駅近くのホテルで過ごした。
ホテルのすぐ前の道で飲み物を売っているおばあちゃんのところでビールを飲んでいると前には大きなゴキブリが赤黒い背中を光らせながら道路を闊歩していた。
おばあちゃんが氷入りのグラスを持ってきてくれたのでビールを注いですすってまたゴキブリの行方を探っているとバイクに踏み潰された後だった。
イージーゴーイングで刹那的な空気感はゴキブリもこの街の人も同じようだ。
生活がとてもインスタントなものに見えるのである。
即物的、というのかうまく説明ができないがそんな印象をこの数日で持ったのである。
それは自分の生き方にとてもあっていると思う。
ただし、脱皮は必要だ。