丸裸な工事現場
モダニズムの建築家のドローイングのような、純粋なコンクリート躯体が 突如街なかに現れる。
日本では工事の仮囲いや足場などで周囲が覆われていて建物本体、特に躯体の部分がこのような景色として待ちゆく人が見ることは殆ど無いだろう。
だからこそオノマトペ工事垂幕を企画するに至ったのだが。
一方こちらのように工事現場がスケスケで工事の進捗が毎日分かり、植物や動物が成長するように時間をかけて建物が完成していくプロセスを見ることができるのは、その建物に対する愛着や理解という観点からは非常に効果的だろう。誰もそんなことは意図していないにせよ。
インスタント性に絡めて考えるとすると、モノの作られ方が開放されている点において関連付けることができるかもしれない。もちろん図面という方針とルールがあるとしても、アドホックな展開が連続的に発生し、その一部始終が公開されているのは屋台でフォーを食べるのに似ている。