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針葉樹合板の呪い

ベトナムに来てもうすぐ一年が経とうとしている。

自分で料理しない、夕飯は決して同じところでは食べない、というルールに縛られるのもあと少しだ。この呪縛が解けたからと言って何かが大きく変わるわけではないのだが。つくづく自分はルールで自分を縛るのが好きなのだと最近は自覚している。

さて、日本を離れてみて一番良かった(建築的に)と思うのは、日本の建築界(主に若手)が矮小化しているということを外からはっきりと見ることが出来たことだろう。

既にそのようなことは長い間議論されてきているし、それに対する新しい提案や問いも出てきているのではあるのだが、そもそも議論の幅というか領域が非常に限定的なので、全体的に作品や建築文化自身がとてもみみっちい。そのみみっちさの中で競争をしようとしていたことに気付けたことがもっけの幸いというものだ。

世界がこんな状況なので、これからの建築は冬の時代に突入するかもしれない。そんなときに少しでも視野を広くして、新しい価値を創造できるようにしたい。

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