こんな夢を見た
仲間とテニスをしているのだが、テニスコートに半裸の女がいる。半裸というのは誤りで、彼女は服を着ているが、常に逆立ち状態でいて、パンツを履いていないので局部が丸見え状態なのである。
その変態女はテニスをしている我々、特に自分にちょっかいを出してくるのだが、それがあまりにもくだらないのでセクシーな感じ(性的な魅力や誘惑)は全く感じなかった。
体操をしてみたり、噴水をしてみたり、クラゲみたいに遊んでみたりと何でもありだった。
彼女はアジア系の女性で、はっきり言って全然美しくも可愛くもなかった。
暑い夏の昼下がり。
こんな日に汗をかきたいひとはいないので通りはがらんとしている。その代わりに強い日差しと、青空と、白い雲、そして多分セミの鳴き声が空間を専有している。
そんななか、うウルヴァリンみたいに爪で人を殺す若者が追手から逃れるようにしてあちこち走り回ったり飛び回ったりしている。
そこは坂の多い街だった。
山の向こうからジャンプだか瞬間移動だかトンネルを通って、一瞬でこちら側にやってきた。
その後普通の人には壁にしか見えない土壁の中の穴にもぐって消えていった。
鉄道で殺された刑事は変な姿勢で、マイケル・ジャクソンのスリラーのダンスみたいに両手を爬虫類みたいに曲げたまま死んでいる。
その後別の刑事の死体が見つかったとかで線路に転がりっぱなしの変な死体の隣に並べられる。
服装も雰囲気も全く異なるのだが、どうやら刑事のようで、しかも似たような変なスリラーポーズをとっているが、こちらはまるでなっていない。
そんなことを観察していたらその刑事が話しかけてきて、自分が死んでいるわけがない、と言うのだ。隣に転がっているスリラーポーズも彼自身なのだが、それは囮であって彼自身はまだ生きていて、敵の目をくらますために死んだふりをしているのだとか。
そして彼は忙しそうに捜査のために去っていった。
リーのお母さんが嬉しそうにこちらを見ているのかと思いきや目がめちゃくちゃで、窓から遠くを見ているようで、自分の存在には気付かずに自分に身体を押し付けている。
薄いけれど柔らかい胸で、彼女の優しさを感じた。
仲間とともに自転車で旅に出ている。
旅と言っても日帰りか半日帰りくらいのつもりだったのに、いつのまにか結構遠くまで来てしまっていた。
そこで、近くの街に宿泊することとして、更に歩を進めようとしたところ、道を間違えて、というよりも想定していた道行きでなかったために更に遠いところまで来てしまった。
そこは木曽路と言った。
たどり着いた街には小学校の同級生だった柚木さんの実家があり、そこに泊めてもらうことにした。
素敵でもないが悪くもない、ただただ大きくて広い家だった。
街の食事場のようなところで食事をしていたのだが、実はそこは家の地下で、その地下はよく見てみるとものすごい広がりを持っていた。生活感はない代わりに取り残された機械や資材などがあり、工場の跡地、廃墟のようでもあるのだが、そこはすべて水が張られている。そしてその中には魚たちが優雅に泳いでいる。その広さと言ったら2−300平米はあるようだった。
台所を見に行ってみようとLyが提案して、その後その地下をあちこち探ってみたところ、ひとつの部屋を見つけた。これが台所に違いないと言って、鍵がかかっているにも関わらず、Lyはドアのガラスを割って中に闖入する。そこは柚木さんのお父さんの診察室なのだが、その出入り口は秘密のものだったようで、お父さんに追いかけ回されるうちにLyはいなくなっていた。
ちょうど自分も医者にかかる必要があったので、翌朝待合室で待っているとあまりの混雑でなかなか自分の順番が回ってきそうにない。そこで名前を伝えて外出することとした。その時診療所はベトナムだったので、ベトナム人のスタッフに言葉が通じたかわからなかったがとにかく外に出てみた。
もう夕方になっていて、診療所のすぐ外の広い歩道では友達たちがアジア陸上競技大会をやっている。
種目はハードルで、友達たちは多くのアジアの国から集まっているので、それっぽい国際大会になっていたが、内容は当然お粗末なもので、でも自分にお鉢が回ってきはしないかとちょっと心配をしていた。
その後、その仲間たちと街に出て買い物をしにいった。
この街はなんとなく福岡のようだった気がするが、それは最初のことだけで、歩いているうちに見つけた、というか仲間が知っていた建物に入って階段を登っていくととても狭いのだがとてもおしゃれな雑貨、洋服店にたどり着く。大学時代の同級生の大竹くんのお店だった。そこでひとしきり商品を物色しておしゃべりをしていると夕飯を食べていけと言われる。窓際のゾーンは夜になると夕飯が食べられる居酒屋のような場所になるのだった。
お言葉に甘えて、取り立てて可愛いわけではない女の子のスタッフがオーダーを聞きに来たので串カツを頼んだ。
豪快な串カツが数分後に出てきたが、隣りに座っていた友達にほとんど食べられてしまった。
その後また外を歩いていると盗みを働く友達が息巻いて、この店で盗みをすると言ってとてもおしゃれな、ティム・バートンの映画で使われるような色彩豊かで形もとびっきりすっとんきょうな帽子を売る店に入っていく。他の友達たちは冷やかし半分の視線を投げつけている。自分は心配になったので彼を追いかけて帽子店に向かい、店の中とも外ともつかないところで見物している。
店主は陳列されている帽子たちに劣らない強烈なインパクトの中年オヤジであった。友人が物色していると、すぐに状況を掴み、お前が盗もうとしているものはこの中にあるとかそんなことを言って、棚の一番上にある小さな扉の中に彼をおびき寄せた。そして彼がその中に入ると扉を閉め、俺の店から何かを取ろうというやつは皆この鳥焼きオーブンで焼かれちまうのさ!と言って彼を丸焼きにしてしまった。
どうやらこの街はブダペストだかで、夜の街はなんだかレトロスペクティブで、人も少ないがいい感じ。
そしてどの水たまりにも魚がいる。
水たまりのなかにビニル袋が落ちていてそれをよく見ると頭の大きな金魚が二匹いたので袋からだしてやった。
夜の街を歩くというか酔っ払った調子で走り回っていると泥棒が道で滑って転んでいたり、大きな歩道にはこれまたレトロな制服を来たちょろりんヒゲの警官がいたり。その先には湾だか池があってモヤに包まれている。
どうやら自分の友だちたちも含め、みなロシア語を喋っている。
翌朝帰る前に一人で調理した麺を二人分食べていると仲間たちに羨ましがられる。